スウェーデンの織物は羊毛をはじめ 綿、麻など様々な素材で織られています。
カーペット、ラグ、テーブルクロス、テーブルランナー、服地、ショール、カー テン、ハンドタオルにいたるまで手織りされ、祭礼の習慣や風土に合うよ うに発展し定着しました。
また、スウェーデンという国がかつて貧しかったとい うことも、織物の発展には幸いしました。人々は心をこめて織り、そしてそれらを大 切に扱ったからです。
こうして、スウェーデンの織物は深く人々の生活に入り込みました。日々使うものと して、デザインは飽きのこないもの、無駄な装飾はなくシンプルでバランスが良いも のが織られるようになったのは当然のことでしょう。
産業革命が起こり、繊維製品が機械化されたのちも伝統工芸を保護し、育成するため に「ヘムスロイド運動」が起こり、1人のテキスタイルデザイナーが中心となって 膨大な資料を集め博物館を開きました。
「ヘムスロイド」とは家庭の手工芸を意味するスウェーデン語です。暮らしに必要な ものを楽しみながら手作りし、大切に使い普段の暮らしこそを大切にするという思い が感じられ、それこそがスウェーデン織物の最大の魅力だと思うのです。
大型織機コース
大型織機コースの課題は殆どが生活で使うものを織って行きます。
- スウェーデンの伝統的な技法11種類を、糸かけから学んでいくクラス。
- 織り幅の広い作品や組織が複雑なもの、ある程度織物を経験した人向きのクラス。
- セットはアトリエのスタッフがしておくので、月に1回好きな日に来て織るだけのコース。
絵織物コース
簡単な木枠を使って糸を使った塗り絵のような絵織物ですが、技術的には難しく何回織っても新しい発見があります。パズルを解くような面白さを是非体験していただきたいと思います。